手術症例の解説

下瞼のクマは、老けて見える、疲れて見えるなどの印象を与えてしまいます。昼間よりもむしろ薄暗い所で鏡を見た時に下瞼のそういった印象を持っている方は意外に多いと思います。このような状態は30歳以降の方に多いのが普通ですが、たまに若い10代や20代前半の方にも見られます。

 

原因

1 もともと下瞼の奥にある脂肪の量が多いので、その脂肪が内側から外側に向かって突出してきたことによる

2 老化による皮膚のたるみ

3 老化による筋肉(眼輪筋)のたるみ

 

鏡を見て自分の目の下がポッコリとふくれて影がある場合には、上記1のように脂肪が原因していることがほとんどです。脂肪の量が多いことがクマの原因の場合には、脂肪の量を減らす処置として、たとえば脂肪の除去(脱脂)手術で改善が見られます。

 

手術方法の選択

1 下眼瞼脱脂術

2 下眼瞼切開術

 

確かに誰でも切開せずに下瞼の印象が改善されればそれに越したことはありません。3つの原因のうち脂肪の占める割合が多ければ下眼瞼脱脂術、皮膚や筋肉のたるみが多ければ下眼瞼切開術を行います。


皮膚や筋肉のたるみがあまりない30歳~40歳くらい年齢の方は、下眼瞼脱脂術を行います。この手術は、皮膚を切開せず瞼の裏側から行う手術で腫れや内出血がほとんどなく当日からも良好な仕上がりとなります。(症例1参照)

皮膚や筋肉のたるみがある程度ある方でも、下眼瞼脱脂術でかなりの改善が得られますが、多少の皮膚のたるみは残ります。(症例2参照)

 

一方50歳くらい以上になると、3つの原因のうち脂肪による割合よりも皮膚や筋肉のたるみの割合が高くなるので、下眼瞼切開術を行います。


 

 

手術の痛み

 

よく「下瞼の脱脂の手術は痛いですか?」と聞かれます。

答えは「当院での手術は、採血の時の痛みよりはるかに楽です。」と思ってもらって大丈夫です。

皮膚を切開しない瞼の裏側より行う手術は、手術中の痛みがほとんどないのが特徴で、術後腫れもないので安心して受けられます

 

症例写真

症例1

手術前   手術直後
下眼瞼1術前.jpg   下眼瞼1直後.jpg

 

上記の症例1では、下眼瞼脱脂の手術を行っています。皮膚のたるみがほとんどない方の場合、手術直後から下眼瞼に凹凸のない若々しい状態となります。

 

症例2

手術前   手術後
下眼瞼2術前.jpgのサムネール画像   下眼瞼2術後.JPG

 

上記の症例2では、皮膚を切らない下眼瞼脱脂を行っています。このような凹凸のある下眼瞼の原因として、皮膚や筋肉のたるみもあります。手術方法としては、下眼瞼切開によってたるみも同時に改善させることもできますが、この症例では、皮膚の切開は行っていません。

下瞼の皮膚は術前から左の方が右よりもたるみが強かったので、術後も多少のたるみが残っていますが、全体的には皮膚を切開しなくてもこのくらい十分な改善が見られます。

 

 

 

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リッツ美容外科 高松院

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下眼瞼 | 2015.05.11

自然にバストアップ

 

バストアップの手術を受ける方は以下のような希望で来院されます。

 

もともとあまり大きくないので人並みにくらいのバストにしたい

授乳後小さくなってしまったのでもとに戻したい

今のバストをさらに大きくしたい

 

いずれも現在の胸が小さいか張りがないために綺麗なバストラインがでていないので、バストアップ(豊胸術)を希望して来院されます。

 

豊胸術の種類

豊胸術には、脂肪注入、シリコンバック、ヒアルロン酸注入の3つの手術方法があります。希望する大きさを一番に考えて手術方法を選択すると以下のようになります。

 

1サイズまでのバストアップなら、脂肪注入、シリコンバック、ヒアルロン酸など、どの手術方法も選択肢です。

1サイズから2サイズくらいまでのバストアップを希望する方は、脂肪注入またはシリコンバックが選択肢です。

2カップ、3カップ以上のバストアップを希望ならば間違いなく、シリコンバックによる豊胸術を選択して欲しいと思います。

 

図MM種類と特徴.jpg

どの手術方法を選択するかによって、大きさ、柔らかさ、形が違ってきます。また何に自然さを求めるかによってお勧めできる手術方法は異なります。

 

バストアップに対する希望が、カウンセリング後に多少変わることはよくあります。それは豊胸術を希望される方が、単に大きさだけを求めているのではないからです。大きさが決まれば次に希望することは、手で触れてもわからないくらい柔らかい胸であったり、仰向けに寝た時も流れるような胸であったり、レントゲン写真でも豊胸術をしたとわからないことなどです。これらの希望に共通することは、限りなく自然に近い胸ということです。

 

これらすべての希望を叶えるのであれば脂肪注入が最も良いのですが、脂肪注入は大きさの点でブラジャーのサイズで1サイズから2サイズまでのバストアップに限られます。

 

柔らかな自然なバストとなるためには

 

脂肪注入の場合

現在のバストがどのような形、大きさであっても、また今までに授乳をしていてもしていいなくても柔らかく自然な胸となるでしょう。胸を触った感じはとても自然で、見た目の形も非常にナチュラルで、両脇に力を入れても、仰向けに寝てもシリコンバックで時々見られるような硬さはなく、また仰向けに寝ると自然に流れていくまさしく自分の胸が自然に大きくなった印象となります。

欠点としては、最大で2サイズのバストアップまでが限界ということと、まれにしこりとなることがあるということです。

 

シリコンバックの場合

手術を受ける前の元々のバストがどのくらいかによって、手術後の柔らかさは変わってきます。バックをどの深さに入れるかによって柔らかさは異なってきますが、一般的にシリコンバックの場合、元々の胸が大きくないほどバックを触れやすくなる傾向がでてきます。

 

手術前のバストサイズ

Aカップの方は、バックやその辺縁が少し手で触れてわかることがあります

Bカップ以上あれば、シリコンバックは手で触れにくく柔らかい胸となります

 

但しシリコンバックに限らずバックを入れる手術の場合、手術後にバック周囲の自分の組織(被膜)が硬くなることがあります。これは被膜拘縮という、生体のバックに対する反応です。被膜拘縮を生じれば、バックは硬くなり痛みを生じることもあります。

 

被膜拘縮の主な原因

①    各個人の傷の治り方に依存し、体質によることが多い

②    手術中の出血

③    手術操作で、丁寧な剥離操作という手術手技にも依存する

 

近年程度被膜拘縮を少なくさせることはある程度可能ですが、手術後の経過を見なければはっきりとわからないこともあります。

 

ヒアルロン酸の注入の場合

片側の胸に30ml程度の注入(ブラジャーに入れるパッドくらいの大きさ)であれば、かなりやわらかな仕上がりになります。多く注入するほど胸は硬くなってしまいます。片側50~60mlくらいまでの注入が、柔らかさの点で自然な仕上がりとなるのでお勧めです。

 

 

最後に

豊胸術を受けられる方に共通するのは、少なくとも今よりもバストを大きくしたいという希望です。ただし、実際手術となると少しでも自然に近い胸を希望されることは当然のことです。

豊胸術の手術にはそれぞれの特徴もあり、もしかすると手術方法の選択によっては当初予想していた結果とは異なるということもあるかもしれません。手術後の結果を少しでも希望に近づけるためには、担当医とじっくりと相談をして最良の方法で手術を受けて頂くことです。そして、その結果に満足して手術後の最終検診の時に笑顔で帰って頂ければ幸いです。

 

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豊胸術 | 2015.04.24

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