瞼の状態や希望する二重のラインによってはどうしても埋没法ではラインが戻ってしまうことがあります。
切開法では埋没法とは比べ物にならないくらいの強度が得られ、永久的な二重が得られるのでいつ元にもどるのかと心配する必要がありません。
上眼瞼切開(全切開)との最も大きな違いは、切開線が短いことです。強度は全切開法よりは劣りますが埋没法よりは強く、腫れや内出血が少ないので早く通常の生活にもどれます。
通常二重のライン上に5mmの切開を行いますが、非常に戻りやすい厚ぼったい瞼の場合には約10~15mmの切開を行うこともあります。
埋没法で元にもどることを何度か繰り返すと、もどらない二重の手術を希望すると思います。但し、切開法となると手術後の腫れや傷跡も当然気になります。
永久的な二重を希望する場合、ある程度休みが取れる方であれば切開法を強く勧めることはあります。
以下の表は切開法の手術後に気になる可能性のあることも含めて記載しているので、切開法も一つの選択肢だとお考えの方は参考にしてください。
腫れ
・ピーク 3日
・1~2週間でかなりひく
・1ヶ月でかなり自然になるがまだむくみは残っている
・3ヶ月でラインは完成
傷
・担当医の技量による
・ゼロではなく個人差がある
・3ヶ月はまだ赤い
・6ヶ月~1年で赤みが消えることが多い
平行型の二重
・平行型の二重を希望するとき、目頭切開が同時に必要なことがある
ラインの消失
・ほとんどの場合もとにもどらない
・無理なラインを希望すると切開法でももどることがある
・眼瞼下垂(眠そうな目)や凹みがあるともどることがある
ラインの修正
・将来希望が変わってラインの変更をしたいときは無理な場合もある
・ライン修正を行わなくて済むようによく打ち合わせたうえでラインを決定する
・一度広げたラインを狭くすることは可能だができないこともまれにある
・狭いラインを広げることは比較的容易にできる
・埋没法の手術後のライン修正は、切開法であれば比較的簡単にできる
合併症(副作用)
・瞼の皮膚の感覚が少し鈍くなったり、傷跡の痛みが出たりすることがある
・極めてまれに夜間薄目が開くことがある
・二重の幅を広げるほど目が開きにくく眠そうな印象になる
・埋没法を過去に受けている場合、切開法の手術後に埋没糸が露出することがある
埋没法で何度も戻ってしまう方には、十分な休みさえ取れれば切開法による二重の手術は極めて有用な手術方法です。しかし実際問題として切開法を受けたいけれど腫れが長引くので無理という方も多く見受けられます。
当院では、腫れを最小にさせるための丁寧な手術操作、手術手技、手術術式、薬剤の使用など様々な方法を取り入れ、仕事への復帰の時間を短縮させるべく創意工夫をして手術を行っています。
上眼瞼切開
495,000円
小切開
330,000円