顎が短く 引っこんでいる状態を、インプラントでバランスの良い輪郭に整えます。骨格に沿っていないインプラントを使用すると、不自然で顎のラインがまるでコブのようになることがあります。そこで当院では、骨格に沿ってカーブを描き出すように設計したオリジナルのインプラントを使用します。挿入後は非常に自然で違和感のない顎のラインになります。
・顎(あご)を出したい方
・顎(あご)を長くしたい方
・横顔のバランスを整えたい方
・皮膚に傷がつかない方法で顎(あご)を出したい方
一般的に皆様が思われている顎(あご)は、口元の下方で顔の中心である下顎骨の中央部分を指すのだと思いますが、その部位は医学用語では、オトガイ(頤、おとがい)と表現されます。
オトガイが後退している方は、何となく口元のしまりがないような印象を与えがちです。また口を閉じにくく、閉じようとすると頤の筋肉に力が入って、梅干様のしわが出来ることがあります。
適度な長さ、突出が美しい顎を形成する上では重要です。オトガイの横顔における突出度合いを評価する際には、RickettsのE-ラインが有名です。この基準は、鼻尖とオトガイ最突出点を結ぶ線、すなわちE-ラインに対し、口唇がやや内側かそれに接することが望ましいとされています。
後退しているオトガイを改善するには、治療法が2通り考えられます。
それでは貴方の場合には、どちらを選択すればよいのでしょうか?
基本的知識として知っておいて頂きたいのが、横顔で顎が引っ込んでいるのを手術で改善しますと、術後に正面では顎が長く見えてしまうということです。
そこで、はじめに正面からみたオトガイの長さを計測します。下口唇下端(赤唇の下縁)~オトガイ先端までの長さですが、日本人の平均値(女性35mm、男性38mm)以上の長さがある場合には、水平骨切りを選択すべきです。一方、この長さが平均値以下であればインプラント法を選択すると良いでしょう。
手術は局部麻酔あるいは静脈麻酔で行われ、手術時間は40分程度です。
口の中(口腔前庭)を1.5cmほど切開します。ここから骨膜下(上)に入って、オトガイ先端まで逆T字型に粘膜を剥離して、インプラントの挿入スペース(ポケット)を作ります。実はこの剥離操作は簡単なようで難しく、適正な位置に均一に剥離しないと、手術後に左右に曲がって見える(偏位)、上方にずれる(横顔が不自然)などさまざまな形態的合併症が起こります。その意味では、良い結果を出すにはさまざまなコツがあり、決して易しい手術ではありません。
ほとんどのクリニックで使われている市販のシリコン・インプラントは、顎が大きく、“とってつけたようなこぶ”のように見えることがあります。その原因は周囲の骨との移行部で滑らかなグラデーションがついていないからです。
そこで当院では、特注で独自のシリコン・インプラントを開発しました。リッツ・オリジナル・インプラントは精密な設計で、下顎骨のカーブに沿った形態で、周囲はグラデーションがついています。その結果、インプラントは自然なカーブを描き、術後のオトガイはシャープな印象となります。
手術は全身麻酔で行われます。
オトガイが長くて、後退している場合には、こちらの水平骨切りを施行すべきです。インプラントを挿入するだけでは、ますます顎先が長く見えてしまうからです。
手術法は別項(オトガイ短縮術・水平骨切り術)を参照してください。中抜きで下顎を短縮した後、先端の骨片を前進させてチタンプレートで固定します。最大で10mmほど前進させることが可能です。手術後はしまった口元になるのは当然ですが、さらに骨片を前に移動するのに伴って、頚にいたる筋肉もリフトされる効果が出るため、二重顎なども著しく改善されます。
本手術は他のオトガイ手術と違って腫れが非常に少ないのが特徴です。
また固定に使用するチタンプレートは希望に応じて、6ヶ月以降に局部麻酔で簡単に抜くことが出来ます。歯科でのレントゲンにプレートが映るのが嫌な方はお気軽にご相談ください。
当院のオリジナル・インプラントは、通常使用されている直線的なインプラントとは異なり、骨格に沿ったカーブを描くように独自に設計していますので、自然なフェイスラインとなります。
インプラントは、最も安定する骨膜下に挿入しますので、安定して動きません。
他院でインプラントを挿入して、“こぶ”のようになった方は、骨格に沿っていないインプラントを挿入したからです。このような場合は、当院のインプラントを入れ替えれば自然な輪郭になります。
状態とご希望によっては、骨を移動させる手術と併用することも可能です。
顎(あご)は、腫れが目立ちにくい部位です。口の中からの施術ですので、外に傷は一切つきません。
施術時間
水平骨切り:約80分
シリコンインプラント:約30分
麻酔
全身麻酔
腫れ具合
★★★☆☆
ダウンタイム
約1~2週間
抜糸 10~14日目
(吸収糸を使用するが、基本的に抜糸を行う)
術後1~2週間位までの食事は、熱いもの、堅いもの、辛いものなどの刺激物は避ける。
2段水平骨切り術(double step horizontal osteotomy):5mm短縮、10mm前方移動
手 術前、顎先が長くて、後退しているため、とくに横顔を気にされていました。さらにオトガイガ後退している方の特徴ですが、口を閉じるためにあごの筋肉に力 が入ってしまい、梅干し用の筋肉の皺が観察されていました。このようにオトガイが長く後退している場合にはシリコンインプラントを使用できません。顎がす ごく長く見えてしまうからです。したがって、手術はオトガイを短くしながら前進させるため、水平骨切り術を計画しました。
術後は顎を前に出したことによって首のたるみが劇的に改善しました。さらに顎の梅干し様の皺もスッキリなくなりました。形態はもちろん満足すべき結果となっています。
「メリハリのないあごからすっきりとしたシャープな感じの顎(あご)になりました。」
顎 前進(水平骨切り・シリコン)
水平骨切り:900,000円
シリコン:400,000円~
※料金は税抜となっております。