他院の美容外科でダンゴ鼻に対して鼻尖縮小術手術を受けましたが、鼻先の変化がなく鼻先の丸みは改善されていませんでした。その病院ではこれ以上の手術はできないと言われたため、当院で修正手術を行いました。
修正手術では、内部の軟骨組織の構造が通常の状態ではないことがほとんどです。
修正手術の内容は、以下の通りです。
(1)皮下組織の剥離および瘢痕組織の除去
(2)軟骨組織の再構築ダンゴ鼻の改善目的で鼻尖部の皮下組織の除去
(3)軟骨組織の再構築
(4)鼻中隔軟骨で鼻尖の形態をシャープに再形成
当院の術後の写真で、鼻先の形態はシャープで自然に見え、ダンゴ鼻が改善しているのがわかります。
他院にて上腕(二の腕)の部分痩せを希望して、切開して行う脂肪溶解レーザーのスマートリポを受けられました。術後には最も取りたかった上腕の上部外側が改善しなかったので修正手術を希望し当院を受診しました。
この方の問題点は2つあります。取れなかった脂肪と傷跡です。
術前の写真では上腕上部に脂肪が残っているのでポッコリとした印象が目立つのがのがわかります。また二の腕の付け根には長さ約1cmのレーザーを挿入した 後の傷跡が目立っています。傷跡に関しては残念ながら、大きな傷跡を小さくするのは難しいので大きな改善は期待できません。
上腕の脂肪吸引では、一般的には肘から少し上の部分のやわらかな脂肪がある部分(術前の図の赤で囲んだ部分)のみを行い、ノースリーブを着て目立つ上腕の 上部後面までは脂肪吸引は行いません。当院で行う上腕脂肪吸引では、通常の2倍から3倍ほどの広い範囲で上腕上部も含め可能な範囲で脂肪吸引を行います。 数か月後には最大の効果がでてすっきりした感じが出ます。
刺青を除去する目的で他院にて1年に1回、合計3回の皮膚切除手術を受けられた方です。3回もの手術ですがあまり縮小効果が出ていません。
縮小効果が出ていない理由は2つあり、1つは皮下剥離が十分でないので一回の手術で切除できる刺青の皮膚切除の量が少ないことです。もう一つは、しっかり とした皮下縫合を行っていないので、創部中央の皮膚に負担がかかって創部の中央の傷あとは幅が2cm程度に広がってしまっています。そのため傷跡も含めた 刺青の面積の縮小効果が出ていません。
本人希望で、1回の手術で確実に刺青の除去を行うため植皮術を行いました。植皮は傷跡がある程度目立ちますが1回の手術で刺青を除去できることが利点です。時間的に余裕があるなら数回の皮膚切除を行った方が傷跡を目立たなくさせることができます。
参考までに他院の修正手術ではないのですが、当院で行った刺青除去の写真があります。手術を2回行った結果ですが、しっかりした手術手技で施術を行えば2 回の手術でもかなりの部分の刺青を取り除くことができます。術後まだ傷跡は赤くまだ少し刺青が残っていますが、あと1回の小手術で完全に取り切れると思い ます。皮膚切除と植皮術との2つの手術の傷跡を比較してもらえれば、それぞれの結果をイメージできるのではないでしょうか。