施術内容
豊胸術は大きく分けて3つあります。
希望の大きさを確実に出すシリコンバック。
6か月で吸収されてしまいますが手軽にできるヒアルロン酸。
柔らかさの点で最も優れている脂肪注入があります。
脂肪注入では術後に乳癌検診のマンモグラフィーも受けられますし、今まで通り胸のレントゲン写真も気にせず受けて頂けるという点で、脂肪注入による豊胸術の価値は非常に高いと思います。
脂肪注入では、定着率を上げるようにまたできる限りしこりをつくらないようにこれまでに多くの議論がなされてきました。最近になってようやくこれらの問題点に関する医学研究の結果、脂肪注入について手術方法や手技に関する一定の見解が得られるようになってきました。
当院では、これらの科学論文に基づいて少しでも効率のよい、また合併症の少ない手術方法および手術手技に取り組んでいます。
脂肪注入では全例コンデンスリッチファット(CRF)を用いて行います。CRFとは採取した脂肪を遠心分離させることによって精製度を最大限に高める方法です。その結果として、しこりを形成する可能性が極めて低くなり、定着率も向上させることができるようになりました。
お勧めの方
・柔らかい自然なバストを望む方
・シリコンといった人工乳腺に抵抗のある方
・無理のない大きさのバストを望む方
・マンモグラフィーを含めた乳癌検診を抵抗なく受けたい方
脂肪吸引
脂肪注入では、大きな脂肪を注入しても生着しないことが実験で証明されてきました。つまりまずは脂肪吸引で小さな粒の脂肪を吸引することが確実に生着させるための第一歩となります。
当院で行う脂肪吸引では通常の脂肪吸引で使用する3mmやそれ以上の吸引管は用いません。2.5mm や2mmといった吸引管を用います。したがって脂肪吸引にもかなりの時間を要することになりますが、手術時間が長くなっても手術後の結果がすべてだと思っています。
コンデンスリッチファット(CRF)
採取した脂肪の中には数々の不純物が含まれています。不純物としては水分、血液成分、脂肪の油成分、吸引で損傷を受けた壊死した脂肪などがあります。ピュアグラフトもこれらの不純物をある程度取り除くことは可能です。しかしコンデンスリッチファット(CRF)との決定的な違いが2つあります。
CRFでは遠心分離装置を用います。1つには遠心分離によって、不純物を可能な限り取り除くことができるようになったことです。そのことは、今まで不純物が原因でしこりを形成していたリスクが非常に少なくなることを意味します。
もう1つの違いは、CRFでは脂肪を濃縮し注入できるのでさらに生着率の向上が望めることです。
注入手技
以前一般的に行われていた脂肪注入では、どのくらい脂肪を注入するのがよいのかわかりませんでした。しかし医学研究の結果、脂肪を注入し過ぎて脂肪に一定の圧がかかると脂肪は壊死してしまうことがわかってきました。
つまりあまり多くの脂肪を一度に入れることはかえってすべての脂肪に悪影響を与えるのです。その意味でもCRFによって得られた濃縮脂肪を適量注入することが最も望ましいと考えられます。
また注入手技そのものも非常に重要となります。ただ単に脂肪を1か所に注入したのでは、脂肪は定着しません。大きな脂肪の塊の中心まで血管が伸びてこないので、中心部が壊死してしまいます。その結果として将来しこりを形成することになってしまいます。
下図に示したようにまんべんなく脂肪を散りばめるように注入することにより、脂肪は定着します。周囲の組織から栄養血管が注入した脂肪に伸びてきて、生きた柔らかな脂肪となり永久的に生着します。
POINT
脂肪注入は施設ごとにその方法や手技が異なります。手術を希望される方は、いったいどの手術がいいのかわからなくなると思います。脂肪注入による豊胸術で言えることは次の2点に尽きると思います。
1 しこりができにくく注入した脂肪が定着しやすい手術方法
2 しこりができにくく注入した脂肪が定着しやすい手術手技
手術方法
脂肪注入では、不純物をできる限り取り除くほどしこりをつくる可能性は低くなります。また脂肪の濃度が濃ければ定着率も高くなります。
これらの点において、数多くある手術方法の中で現時点では術後に生じる合併症の可能性なども考慮するとコンデンスリッチファット(CRF)が最も優れていると考えています。
リッツ美容外科高松院では、脂肪注入はCRFを勧めています。
手術手技
コンデンスリッチファット(CRF)における精製過程では、遠心分離機を用います。医療機器なので日本全国どこでこの処理を行っても同じ結果で差はありません。手術の結果の差は、CRFの機械を使用する前の脂肪吸引の手術手技と使用した後の注入手技との2つです。
最終的に最高状態の脂肪が乳房に適切に注入されたかどうかの大きな鍵は、手術操作を行う担当医師が握っていると言っても過言ではないでしょう。
脂肪注入の特徴
-
施術時間
3~5時間
脂肪吸引の程度や胸の状態による -
麻酔
全身麻酔
-
腫れ具合
★★★☆☆
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ダウンタイム
脂肪吸引部1~2週間むくみ→内出血と腫れ
同時に行うことが多い施術
四角い大きな顔もほっそりとした理想の卵型に
長さを10ミリ~12ミリ短く、均整のとれた顎(あご)に
顔の横幅を小さくして憧れの小顔に
上を向いた鼻を下方向に延長
余分な脂肪を取り除き、すっきりしたボディラインを形成
症例写真
豊胸(脂肪注入法)症例写真
脂肪注入法
「太もも、ふくらはぎより脂肪吸引し、それをバスとに注入することで、AカップからCカップにバストアップ。 バランスの良いプロポーションに変化しました。」
脂肪注入法
「脂肪注入法により、AカップからCカップへと、美しいバストに仕上がりました。」
よくある質問と答え
- 下着の着用はいつから可能ですか?
- 脂肪を取る部位は自由に選べますか?
- 豊胸の効果を維持するために日常生活などで気を付けることはありますか?
- 豊胸後の出産・授乳は問題ありませんか?
- シリコンバックを入れています。柔らかさを出したいのですが、バックを抜去せずに脂肪注入は可能ですか?
- 傷跡はどの程度残りますか?
- 脂肪の定着が安定する1か月後から可能です。それまでの間は、注入したバスト部分は圧迫しないようにしてください。
- 希望に応じて対応します。
- 手術後1ヶ月くらいは、激しい運動を控え、またあまり熱い風呂には入らないことです。
- 問題はありません。
- バックの抜去が必要になります。
- 注射の針の跡の傷がわずかに残りますが、目立ちません。