【刺青除去を希望される方へ】
刺青・タトゥーが入っている方で問題となるのは、プールや温泉などの施設への入場ができないこと、また子供が物心つく学童期に刺青が問題となることです。ファッション感覚で安易に入れてしまった刺青を必要に迫られて早く除去しなければならなくなるときに重要なことは、刺青除去にかかる時間と費用、そして傷跡です。
Ｑスイッチレーザーは刺青除去のレーザーとして極めて有用で標準的な治療方法としてこれまで用いられてきました。しかし最近では波長の長い深部にまで到達できるYAG（ヤグ）レーザーも同時に用いることにより、深い刺青にも対応でき、短期間でより目立たなく治療ができるようになりました。

【刺青除去のための最新のレーザー機器】
当院での刺青除去では、最新機器のYAG（ヤグ）レーザーを含めた３種類の波長のレーザーを駆使して治療を行うので、治療期間が短縮され、その結果として費用の負担も少なくなりました。それでも彫師が入れた刺青は、レーザーできれいに消そうとすると早くても半年から１年はかかると思います。

【レーザーか手術かどちらが良いのか？】
手術による刺青除去は、広範囲の刺青でなければ基本的に１日で刺青が除去できます。
ただ、誰しも切らずに刺青を除去できればそれに越したことはないと思うはずです。その点ではレーザー治療は勧められる治療の１つです。
多少傷跡が目立っても1日あるいは短期間で治すなら手術、時間がかかっても目立たなく綺麗に治すならレーザーを選択すればよいと思います。

【どんなレーザーが良いのか？】
レーザーによる刺青除去に関してどのようなレーザーが優れているかと言うと、従来のQスイッチレーザー単独の治療は浅い刺青に作用するので治療結果が乏しく、あまりお勧めできません。深部の刺青を除去できるYAGレーザーによる治療も行うことが望ましいです。
レーザーでうまく治療できた結果は、手術によるどんなに目立たない傷跡よりも明らかに優れています。
しかしレーザーの欠点として、完全除去ができないことがあるということ、治療期間が長くなるという２つのことがあります。
レーザーか手術かの選択は、１日で終える手術なのか１年以上かかる可能性のあるレーザーなのか、治療期間で決めることが大切だと思います。

【当院での刺青除去】
刺青除去を希望される方は単に色が薄くなることを望んでいるわけではなく、一見して刺青が入っていたことが分からなくなることを望まれているはずです。
当院では、第一選択として最新のレーザー機器による治療をお勧めしています。但し１か月以内またはできる限り短期間に刺青を除去したいと希望される方には手術をお勧めします。
治療期間や費用を含め最も満足が得られる方法を、私自身がこれまで行ってきた治療結果の症例写真を参考にしてもらい、最適な治療方法を決めていきます。