手術症例の解説
美容外科の外来で、「レーザーでほくろを取りたい!」と希望される方が多くおられます
黒子には多くの分類方法がありますが、
平らな黒子と盛り上がっている黒子との2つに分けることで大まかな治療の方針が決まります
どのような黒子がレーザーで治療しやすいのかについて説明します
(1)盛り上がっている黒子(症例1: 写真上)
外方向に増殖するので黒子の細胞が浅いところに限局していることが多い
つまり黒子は浅いのでレーザーで削りとることができる
(治療)レーザー治療の適応
(2)平坦な黒子(症例2:写真中)
皮膚の内側方向に増殖するので黒子の細胞は深くまで存在することが多い
つまり深くまで取る必要があります
(治療)表面を削るレーザーではなく、深くまで取り除く何らかの手術が望ましい
この症例ではくりぬき法を選択して1か月の段階ではまだ赤みが残っています。傷跡をできるだけ目立たなくするには、数回に分けて黒子切除する方法を選択します
(3)平坦な黒子(症例3:写真下)
黒子の細胞がこの症例でも深いと予想されるので、レーザーではなく切って取り除く方法をとっています
(治療)3回に分けて黒子を切除する手術を行っています。
約1年かかりますが傷はほとんど目立ちません。
まとめ
盛り上がっている黒子、または小さな黒子は、レーザー
平らな黒子は、手術と考えるとよいでしょう
症例1
症例2
症例3
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施術料金
(症例1) 隆起した黒子: 炭酸ガスレーザー 5万円 (税別)
(症例2)平坦で大きい黒子:くりぬき法+縫縮術 3万円 (税別)
(症例3)平坦で大きい黒子:合計3回の手術 21万円 (税別)
※術前検査(採血) 別途 1万円(税別)
黒子 | 2021.06.10