症例写真レポート
頬骨骨切り+頬骨削り
一般的には男性と女性の輪郭の特徴は、男性の場合角ばった印象なのに対して、女性は卵型で丸みを帯びていることです。
術前の写真では、この女性の方は頬骨が出ているので輪郭が角ばって見えます。
正面から見ると頬骨が出っ張っており、その分余計に頬骨下方のくぼみが目立ちます。
斜め方から見ると頬骨から下の部分全体にシャドーを入れたような影がわかります。
術後の写真では、全体的に輪郭の角ばりが取れ、自然に丸みを帯びた形になっているのが確認できます。
ワキの黒ずみ
洋服でこすれた色素沈着やワキの黒ずみはレーザートーニングで改善できます。
肌の部分的な黒ずみの原因
(1)わずかな摩擦でも、刺激を繰り返すこと(ワキやビキニライン)
(2)肌荒れによる炎症
(3)体質
肌の黒ずみの原因は体質的な素因があり、そこに擦れるという刺激が繰り返し加わることによって生じます。
肌の黒ずみは、半年以上経過して変化なければその後時間経過を待っても大きな変化はないと考えられます。
治療方法
レーザートーニング
肌に優しいレーザー治療を繰り返して照射していきます。少しずつですが着実に、茶色の色を皮膚を表面から深部にかけて薄くしていく治療方法です。
治療期間・治療経過
平均3か月~5か月
毎週または2週ごとに通院の必要があります。
まず皮膚の浅い部分の色素が薄くなっていきます。浅い部分の皮膚が正常になれば、レーザーは浅い皮膚をすり抜けてより深部へと到達します。
下瞼のふくらみは、たるみが原因(脂肪は少ない!)
加齢に伴って下瞼が老けて見える印象を改善させるためには、ほとんどの場合手術しかありません。
この症例では、下瞼が老けて見える原因は2つあります。
1 皮膚のたるみ
2 下瞼のふくらみ
皮膚のたるみは皮膚切除で改善します。但し、高齢の方の場合皮膚を多く切除しすぎると下瞼が下がりすぎて改善が難しくなるので注意が必要です。
皮膚切除と同時に、下瞼を引き上げて固定することで下がり過ぎを防ぐことができます。
下瞼がふくらんでいるのは脂肪が原因と思われがちですが、脂肪の影響は非常に少なくて皮膚のたるみが強いためにふくらんで見えることが多く見受けられます。
脂肪が少ない方の場合、脂肪を移動させるハムラ法での効果は期待されません。
そこでこの症例では以下の3つの手術を行いました。
①下眼瞼の皮膚切除
②少量の脂肪除去
③皮膚全体のリフトアップ
指の刺青除去(レーザー後の色素沈着)
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
墨汁で入れた刺青は、通常数回でかなり薄くなります。この症例では、3回のレーザー照射で青色は薄くなっています。しかしレーザー照射後の茶色の色素沈着が生じています。
レーザー照射後の色素沈着の予防・対処方法には2つります。
1 軟膏治療(ハイドロキノン)
2 茶色の色素を薄くするレーザーを追加
レーザー後の色素沈着に対して上記2つを併用し、刺青はほとんどわからなくなくなっています。
刺青除去(レーザー4回で終了)
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
自分で墨汁で入れた指の刺青は、比較的短期間にレーザーでとれることが多いので、レーザー治療がお勧めです。
1回ごとに確実に薄くなっていきます。