症例写真レポート
頬骨削り+頬の脂肪吸引
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
頬骨が出っ張っている原因は、通常は頬骨の突出です。またそれ以外の原因として頬骨の直上の脂肪が多くあるために、頬骨の突出がより強調されていることがあります。その場合には、頬骨削りと同時に頬骨直上の脂肪も除去しないと十分な効果を出すことができません。
この症例では、頬骨削りの手術で、頬骨のアーチ(頬骨の外側)部分の変化と頬骨体部(頬骨の斜め前方)との両方の変化を出しています。それと同時に頬の脂肪吸引では、頬骨に一致した部分を中心に頬のボリュームダウンを図っています。
手術を受けられる方にとって最も気になることは手術後の腫れと内出血です。頬骨削りに合わせて脂肪吸引を同時に行う必要がある方の場合には、確かにしっかりとした輪郭の変化がありますが、手術後にはかなり強い腫れと内出血とが顔全体に出てしまいます。1~2週間の休みは最低必要なので、時間的余裕をもってあらかじめ準備して頂ければと思います。
マストペクシー 乳房つり上げ術
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
授乳後下垂した乳房をつり上げる方法がマストペクシーです。
皮膚に残る傷跡から手術方法を当院では3つに分類しています。
(1)乳輪周囲の傷(ラウンドブロック法)
(2)乳輪周囲およびその下方に続く逆T字型の傷(マッキソック法)
(3)乳輪周囲およびその下方に続く縦の傷(バーティカル法)
(1)のラウンドブロック法は、傷は乳輪の周りだけで済みますが、手術後の乳房の形態は、(2)や(3)の手術の結果にはとても及びません。
つり上げる距離が3cm未満の軽度の下垂に限り(1)のラウンドブロック法で手術を行うことが可能です。それ以外の症例では、切開線が乳輪の下方に続く(2)や(3)の手術方法をお勧めしています。
どのような手術方法を選択するかは、傷の長さや下垂の程度だけではなく、手術後の仕上がり具合も考慮したうえで総合的に判断して決定します。
この症例では、下垂の程度が強いこと、傷をできるだけ目立ちにくくすることを考慮してバーティカル法で手術を行いました。また授乳後にバストのボリュームが不足していたので、プロジェクション(乳房の前方への張り出し)を出す手技を手術に加えました。
傷には個人差がありますが比較的目立たず、手術によってきれいな乳房になっているのがわかると思います。
口角下方(マリオネットライン) ヒアルロン酸注入
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
口角の横から下方に向かって「ハの字型」に伸びるマリオネットラインは、ヒアルロン酸でかなり改善させることができます。
ヒアルロン酸を使用する限り決してゼロにすることはできない合併症(起こりうる悪いこと)として、アレルギー反応で赤みがでることや、皮膚の壊死といった極めてまれな報告はあります。
ヒアルロン酸の利点は、やはり切る施術ではないので腫れが極めて少なく人に気づかれることなく若返ることです。
受け口(下顎分節骨切り)
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
受け口(反対咬合)を治療する方法の一つに、歯科矯正なしに1日で手術を終えることができる、「下顎分節骨切り術」があります。この手術では下の4番目の歯を抜いて下の歯を後方に移動させます。欠点は抜歯が必要なことと、下の歯の3番目と5番目との間にわずかに隙間を生じることです。
この手術の利点は、基本的には歯科矯正は必要とせず、横や斜めから見たときの下顎が出ている外観を1日の手術で改善させることです。
術後1週間はある程度の腫れがありますが、マスクで隠せるので早期に仕事に復帰できます。
額のしわ ヒアルロン酸注入
[ 院長古屋のワンポイントアドバイス ]
この症例のようにかなり深いしわの治療ではヒアルロン酸単独ではやはり物足りなさがあります。またボトックスの注射単独で額全体の効果を出そうと思うと、瞼が重く目がきつく見えたリする合併症の可能性が高くなります。
ヒアルロン酸の注射にボトックス追加することによって、ボトックスのリスクを軽減ししわもかなりの改善が得られます。
ヒアルロン酸にも利点と欠点とがあり、永久的効果ではなく平均6ヶ月くらいかけて徐々に吸収されます。また多少の内出血や腫れはありますが、切る手術ではないので翌日からメイクで隠せることがほとんどです。